K-POPの世界は今やグローバルな広がりを見せ、ファン層も多様化しています。その中で「LGBTとK-POP」というテーマは、世界中のLGBTQ+に該当する人々にとっても重要な関心事のひとつとなっています。近年、多くのK-POPアイドルたちが公の場やSNSを通じて、LGBTQ+コミュニティに向けて連帯や支持を示す動きを見せています。本記事では、その代表的なアイドルやグループを紹介します。
SEVENTEEN
SEVENTEENは、アメリカでのインタビューにおいてLGBTファンからの質問に快く応じたことが注目されました。特にメンバーのミンギュは、グループの公式キャラクター「ボンボンイ」をジェンダーニュートラルなデザインにしたと語っており、多様性を尊重する姿勢を示しています。このような取り組みは、単なるパフォーマンスにとどまらず、K-POPが社会的な価値観にどのように影響を与え得るのかを示す好例といえるでしょう。
Mingyu talking about Bongbong, says it's genderless and criticizes gender stereotypes pic.twitter.com/3N41w4oEEQ
— svt things (@goingwithsvt) July 13, 2017
ZEROBASEONE
ZEROBASEONEのメンバーであるキム・ジウンは、コンサート中に「誰かを愛し、好きになることに条件はない。あなたはありのままで、変わらないで」と語り、LGBTQ+ファンに深い感動を与えました。また、メンバーのマシューはプライド月間について言及した経験があり、グループ全体としてもワッキングやボーギングといったクィアカルチャー発祥のダンススタイルを積極的に取り入れています。このように、Zerobaseoneは音楽面だけでなく文化的側面においてもLGBTQ+コミュニティへの理解を広げる役割を果たしています。
matthew wishes everyone a happy pride month 👍 pic.twitter.com/rRPUjKcRzz
— ~원~ (@myseokryudan) June 11, 2025
MAMAMOO
MAMAMOOは、LGBT K-POPを語るうえで欠かせない存在です。彼女たちはプライドカラーを衣装や演出に取り入れたり、ジェンダーニュートラルな歌詞を楽曲に盛り込んだりしてきました。特にメンバーのムンビョルやフィインのソロ曲は、レズビアンの恋愛関係を描いているのではないかとファンの間で解釈されることも多く、その表現の自由さが高く評価されています。さらに、ファンによるプロジェクト「Rainbow Moomoos」がプライドフェスティバルを支援しており、アーティストとファンが一体となってLGBTQ+の権利を応援している点も特徴的です。
LE SSERAFIM
LE SSERAFIMのメンバーも積極的にLGBTQ+コミュニティへの支持を示しています。ユンジンはプライド月間に合わせてSNSで連帯を表明する写真を投稿し、ファンに強いメッセージを届けました。また、サクラはサイン会で「私はみんな味方です」と語り、セクシュアルマイノリティのファンへの思いやりを表しました。さらに、チェウォンはInstagramにレインボーフラッグの画像を投稿するなど、グループとして一貫して多様性を尊重する姿勢を示しています。CRAZYという楽曲にも印象的なフレーズがあり、セクシャルマイノリティの人々に寄り添う存在であることを裏付けています。
aespa
aespaのメンバー、ニンニンもまた印象的な行動で注目を集めました。ライブ公演の際、ステージ上に投げ込まれたレズビアン・プライドのフラッグを拾い上げ、観客に見えるように掲げたのです。その一瞬の仕草が、LGBTQ+ファンにとって大きなエールとなりました。aespaのグローバルな影響力を考えれば、このような行為がもたらす社会的意義は非常に大きいと言えるでしょう。
KATSEYE
新進気鋭のグループKATSEYEからは、より直接的な声が上がっています。ララはweverseライブにて自身がバイセクシュアルまたはパンセクシュアルであることを公表し、同じくメーガンもバイセクシュアルであることをファンに明かしました。K-POPにおいてアイドル本人が自らセクシュアリティを語るのは非常に勇気のいることですが、その姿勢はLGBTQ+の若者に強い励ましを与えています。KATSEYEは今後、K-POP界の新しいシンボルとなっていく可能性を秘めています。
まとめ
K-POPは単なる音楽ジャンルを超えて、多様性と共生を象徴する文化となりつつあります。SEVENTEENやZEROBASEONEのように舞台上で力強いメッセージを発信するグループもあれば、MAMAMOOやLE SSERAFIMのように作品やSNSを通じて自然に支援を示すアーティストもいます。そして、aespaやKATSEYEのように具体的な行動や公表を通して、LGBTQ+ファンとの距離を縮める存在も現れています。これらの動きは、世界中のファンにとって希望の光であり、K-POPがより包括的で多様性に富んだカルチャーへと進化していることを物語っています。
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