この記事でわかること
- 韓国人が飲み物に口をつけず「浮かせて」飲む習慣とは何か
- その背景にあると言われている理由(衛生・共有文化・コップを使わない習慣など)
- 飲み会での「口元を隠して横を向いて飲む」マナーとの違い
- 「朝鮮飲み」という言葉の使われ方と注意点
- 韓国ドラマやバラエティをもっと楽しむための見どころ
韓国ドラマやバラエティ番組を見ていると、出演者がペットボトルや缶を口から少し離して、注ぎ込むように飲んでいる場面に気づいたことはありませんか?☕ 日本ではあまり見かけない飲み方なので、「どうしてわざわざ口をつけないの?」と不思議に思った方も多いと思います。
調べてみてわかったのですが、この飲み方は韓国ではごく自然な日常習慣として広く見られるもので、はっきり一つの「正解」があるというより、いくつかの文化的な背景が重なってできた習慣のようです。この記事では、その理由として語られていることや、よく混同されがちな「お酒のマナー」との違いまで、まとめて解説します。
韓国人が飲み物に「口をつけず浮かせて飲む」習慣とは?
韓国の人がペットボトルや缶、ときには冷蔵庫の中の2Lボトルなどを飲むとき、容器の口を唇から少し離し、顔を上向きにして飲み物を流し込むように飲む――これが「浮かせて飲む」と呼ばれる飲み方です。
注目したいのは、これが「他人の飲み物だから」という場面に限った話ではない、という点です。自分専用の飲み物であっても浮かせて飲むのが普通だという声が多く、男女問わず日常的に行われている習慣だと紹介されています。日本人の感覚だと「自分の飲み物なら口をつけてもいいのでは?」と思いがちですが、そこが大きく違うところなんですね。
もちろん全員が必ずそうするわけではなく、近年は口をつけて飲む人も増えているという指摘もあります。あくまで「韓国でよく見られる習慣のひとつ」として捉えておくのがよさそうです。
なぜ口をつけないの?背景として語られている理由
この習慣の理由については、韓国の公的な定説があるわけではなく、「こう言われている」という形で複数の説が語られています。ここでは代表的なものを整理してみます。
① 衛生面を意識しているという説
もっともよく挙げられるのが、衛生への配慮です。口をつけると唾液が容器の中に入り、雑菌が繁殖しやすくなる――この点を気にして、口をつけずに飲むという考え方です。実際、飲みかけのペットボトルに口の中の菌が入って増殖するという話は、韓国に限らず一般的にも知られています。一度に飲みきらない飲み物を「最後まで新鮮に飲める」というメリットを感じている人もいるようです。
② 飲み物を分け合う「共有」の文化
韓国では、料理を大皿で囲んだり、一つの鍋をみんなでつついたりと、「分け合う」文化が根づいていると言われます。飲み物も一本をみんなで回し飲みする場面が出てきやすく、そのときに口をつけずに飲めば、次の人も気兼ねなく口にできます。誰かと共有する前提があるからこそ、自分の飲み物でも自然と浮かせて飲む癖がついている、という見方です。
③ コップを使わない=洗い物を減らす合理性
もうひとつ、生活感のある理由として語られているのが「コップを使わずに済ませたい」というもの。冷蔵庫の大きなボトルから一口だけ飲みたいとき、わざわざコップを出して洗うのは面倒……という場面で、容器から直接、でも口はつけずに飲む、という合理的なスタイルです。生活の中で自然に身についた習慣という側面もありそうです。
これらはあくまで「理由として挙げられていること」であり、本人たちにとっては理由を意識せず子どもの頃から当たり前にやっている、というのが実際のところかもしれませんね。
混同しがち!お酒の席の「口元を隠して飲む」マナーとの違い
ここで一つ整理しておきたいのが、「浮かせて飲む」習慣と、お酒の席での飲み方マナーは別物だということです。混同されやすいので、表にまとめてみました。
| 飲み方 | どんな場面か | 意味・背景 |
|---|---|---|
| 口をつけず浮かせて飲む | 日常のペットボトル・缶・水など | 衛生・共有・コップ節約などの生活習慣 |
| 横を向き口元を手で隠して飲む | 目上の人と一緒にお酒を飲むとき | 目上への敬意を示す礼儀作法 |
後者は、韓国では目上の人の前で正面を向いてお酒を飲むのは失礼とされ、少し横を向いて片手で口元を隠しながら飲むのがマナーだと紹介されています。敬語を使うのと同じような感覚の、上下関係を大切にする文化から来たものですね。ドラマで部下が上司の前でくいっと横を向いてグラスを傾けるシーン、まさにこれです。
「朝鮮飲み」という言葉について
こうした飲み方は、ネット上で「朝鮮飲み」と呼ばれることがあります。ただ、この言葉は文脈によっては差別的・揶揄的なニュアンスを帯びて使われることもあるため、使い方には少し注意が必要です。文化の違いそのものは、どちらが正しい・間違っているというものではありません。それぞれの背景を知ったうえで、フラットに「へえ、そういう習慣なんだ」と楽しむのがいちばんだと感じました。
違いを知るとドラマ・バラエティがもっと面白くなる
こうした飲み方の文化を知っていると、韓国ドラマやバラエティの何気ないシーンの解像度がぐっと上がります。「あ、今ペットボトル浮かせて飲んでる」「上司の前だから横向いた」と気づけると、登場人物の関係性や場の空気まで読み取れるようになって、視聴体験がもっと豊かになりますよ。
K-vibinでは、こうした韓国の文化やK-POP・推し活に役立つ豆知識を随時発信しています。運営者についてはこちらのプロフィールもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 韓国人は全員、飲み物に口をつけずに飲むのですか?
A. 全員ではありません。よく見られる習慣ではありますが、人によりますし、近年は口をつけて飲む人も増えているという声もあります。「韓国で広く見られる飲み方のひとつ」と捉えるのがよいでしょう。
Q. 自分の飲み物でも口をつけないのはなぜですか?
A. 衛生面(唾液による雑菌の繁殖を防ぐ)や、他人と分け合う共有文化、コップを洗う手間を省く合理性などが理由として語られています。本人は意識せず、子どもの頃からの習慣で自然にやっていることも多いようです。
Q. お酒のときに横を向いて飲むのも同じ理由ですか?
A. いいえ、別物です。お酒の席で目上の人の前で横を向き口元を隠して飲むのは、目上への敬意を示す礼儀作法です。日常で飲み物を浮かせて飲む習慣とは背景が異なります。
Q. 「朝鮮飲み」という言葉は使っても大丈夫ですか?
A. この飲み方を指して「朝鮮飲み」と呼ぶ場合がありますが、揶揄的・差別的なニュアンスで使われることもある言葉です。文化の違いを話題にするときは、相手を尊重するフラットな表現を心がけるのがおすすめです。
Q. 口をつけずに飲むコツはありますか?
A. 容器を口から離しすぎず、少しの隙間をあけて流し込むのがポイントだと言われています。最初はこぼしやすいので、慣れるまでは少量で練習するとよさそうです。
※本記事の情報は執筆時点のものです。文化的背景については諸説あり、個人差があります。
更新履歴:2026年6月6日 初稿公開









コメント